政治・経済

長芋豊作見込み 山形と松本で試し掘り

長芋の生育を確認する生産者やJA職員

 山形村を中心に松本地域の特産となっている長芋の収穫期が近づき、JA松本ハイランド根菜部会ナガイモ専門部が12日、長芋の試し掘りと生育調査を行った。5月上旬の大雨で畝が崩れ芋が平たくなるなど形状に影響が出ている畑があるものの、重量やサイズはおおむね良好で、豊作が見込まれるという。例年10月末ごろに収穫が解禁され、県内外へ出荷される。

 中川信隆部会長、中村宏副部会長、櫻井与左彦副部会長が、村内2カ所の畑と松本市今井の畑からそれぞれ十数本を掘り取った。JAの山形支所で生育調査をし、全長、重さ、太さを計測し、触って形状も確認した。重さはおおむね1.1~1.3キロ程度で、市場で需要が高い2L~3Lサイズが多かった。
 すりおろしたり刻んだりして試食もし「味がいい」「甘みがある」との声が上がった。中川部会長は「高値が続けばいい。市場で『ハイランド産を待っている』という声も聞くので、今季も多くの出荷ができれば」と話した。部会の各地区役員が集まる18日の会議に合わせ最終の試し掘りや試食をし、収穫解禁日を決める。
 同JA管内では山形村、松本市の今井、波田、和田、塩尻市片丘などで約170戸が長芋を栽培し、今季は秋掘りと春掘り合わせて18万ケース(1ケース10キロ)の出荷を見込んでいる。