松本市新村のカリフラワー畑で22日「宇宙を彩る」収穫祭

松本市新村のカリフラワー専業農家・關健治さん(41)や仲間たちが「宇宙を彩る」と題した収穫祭を22日に開く。自園の関ファームや自宅を開放し、世代も職業も、国籍も異なるさまざまな個性が場所や時間を共有する機会として初めて企画した。「円を稼ぐのではなく、ご縁を稼ぐ日に」と多くの来場を呼び掛けている。
鍼灸体験、糸編み体験、舞踏、読書会、カリフラワーの丸焼きや"仏壇前ステージ"で繰り広げる音楽やコンテンポラリーダンスなど友人知人、家族らが多彩な出し物を用意する。ご縁のあった岩手県一関市の老舗・京屋染物店も参加。藍染め体験や手持ち生地の染め直し体験を予約制で受け付ける。カリフラワー畑や軽トラック、出荷作業場やハウスなど農園の至る場所を誰もが自由に使い、過ごしたいように過ごす一日だ。
關さんは約10年前に脱サラして実家で就農した。新村や和田の200アールで、松本産カリフラワーの約15%を生産する。営農を支えるスタッフは美容師や鍼灸師、外国人や高校生など20人ほど。それぞれが働きたい時に訪れ支え合う仲間たちだ。
關さんは「小さな農園にさまざまな人が集まる価値を共有し、土や畑という"宇宙"を皆で楽しめればうれしい」と話している。
午前10時~午後6時でフィナーレは花火を打ち上げる。入場無料(おひねりや投げ銭歓迎)。会場に駐車場はない。アルピコ交通上高地線新村駅で下車するか、車はJA松本ハイランド新村支所へ。