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真心込めた絵でお弁当包む 筑北村社協が配食包装に村民作品

多彩なイラストや絵画作品が楽しい筑北村社協の配食弁当のかけ紙

 筑北村社会福祉協議会は、高齢者ら生活にサポートが必要な家庭へ届けている村委託の配食事業「まごころ弁当」を包んでいるかけ紙に、村民が描いた絵画やイラストを使っている。既製のイラストではなく、身近な村民の真心がこもった作品の数々が利用者の心を和ませている。

 村内で活動する本城・坂北水彩画クラブや筑北小学校、聖南中学校など個人・団体から年間5、6作品を募って原画とし、表題や作者名などの情報を盛り込んで印刷している。題材は静物画やクラスの児童たちの似顔絵などさまざまだ。以前は既製のイラストを添えていたが、5年ほど前から自前で用意したところ好評で続けている。
 松本国際高校の普通科マンガ・イラスト専攻で学ぶ女子生徒は、筑北小5年生から聖南中3年生までの5年間に20枚以上のイラストを提供した"常連"だ。村社協のキャラクター「ぴかりん」「ほかりん」も盛り込み、えとやこいのぼり、クリスマスなど季節の歳時記を絡め、見た人が楽しくなるイラストに仕上げた。小林さんは「反響があって励みとなった。想像も広がり、とてもよい経験となった」と振り返る。
 村社協のボランティアコーディネーター・小髙みか子さんは「かけ紙を大切に保管する利用者もいる。作品を通じた村人の絆を感じる」とし「今後も続けたい。ぜひ作品提供に協力を」と呼び掛ける。問い合わせは村社協(電話0263・66・2506)へ。