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火焔型土器を特別展示 塩尻市の平出博物館 11月末まで 新潟・十日町市と相互貸借

平出博物館常設展示室で特別展示をしている「火焔型土器」

 塩尻市宗賀の平出博物館で、燃え上がる炎のような形状が特徴の縄文土器「火焔型土器」の特別展示が行われている。平出の土偶8点を新潟県十日町市博物館に貸し出す際、同館から借り受けた。11月末まで展示する。

 9月末から開かれている十日町市博物館の秋季特別展に、平出のドラえもん似の土偶などを貸し出すことになった際、火焔型土器を借用できないか打診した。十日町市側が快く応じ、初めて相互貸借をすることになった。
 今回展示している土器は高さ約25㌢、最大幅約20㌢。縁の部分に、ニワトリのとさかのような四つの「鶏冠状把手」や、のこぎりの歯のような「鋸歯状突起」がある。火焔型土器は社会科の教材に掲載される例が多く、博物館の担当・牧野令さん(39)は「縄文土器といえば、火焔型土器を思い浮かべる人も多い。中信地区では見る機会が少ないので、実物をじっくり見てほしい」と話している。
 開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館。入館料は300円(中学生以下無料)。問い合わせは平出博物館(電話0263・52・1022)へ。