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御嶽海関らに熱い声援 大相撲松本場所にぎわう

松本場所で大声援を浴びた御嶽海関(左)

 日本相撲協会の秋巡業「大相撲松本場所」が6日、松本市美須々の市総合体育館で開かれた。4年ぶりの開催で、両三役を筆頭に実力を伴う人気力士がそろい踏みし、迫力満点の稽古や取組で観客を魅了した。上松町出身の前頭11枚目・御嶽海関(出羽海部屋)ら中信地方にゆかりのある郷土力士も登場。詰めかけた約3000人のファンが、さらなる飛躍を願って熱い声援を送った。

 御嶽海関は、稽古と取組の間にトークショーに参加。大関復帰を期待するファンに「戻れるよう頑張ります」と答える一幕があった。取組前の取材では「多くの方に来てもらえてうれしい。喜んでもらえるよう、しっかり良い相撲を取って勝ちたい」と力を込め、有言実行で正代関を突き落としで破り、会場を沸かせた。
 松本市出身の序二段・本木山(玉ノ井部屋)は、取組表にはなかった相撲甚句に飛び入り参加し、会場に美声を響かせた。ふるさとでの巡業を喜び「声援に笑顔になった。まだまだ頑張るので応援してほしい」と話した。木曽町中学校(木曽町)から二所ノ関部屋に入門したともに三段目の林龍・林虎の双子もファンと交流し、握手や記念撮影に応えていた。
 夫婦で訪れた松井治道さん(80)=島内=は「地元の開催を心待ちにしていた。生の相撲は迫力がある」とほほ笑んだ。家族と観戦した森下正稀ちゃん(6)"松本南幼稚園年長"は10人以上の力士からサインをもらったと喜び「決まり手が格好良かった」と目を輝かせた。