政治・経済

ホームセンターで市内産間伐材販売 カインズ塩尻店で 塩尻

販売する端材を公社職員とともにネットに詰めるカインズ担当者

 ホームセンターを展開するカインズ(埼玉県)と塩尻市森林公社は7日から、市内産間伐材をまきに加工する際に出る端材を、広丘高出のカインズ塩尻店で試験的に販売する。地域の林業者支援などを目的に、初めて企画した。

 広葉樹の長材を玉切りする時に生じる端材をネットに詰め、約200袋(1袋6キロ)を用意する。カインズが公社から仕入れ、一つ税込み798円で、同店本館のまきストーブコーナーで販売する。
 カインズ側の提案で8月から準備を進めてきた。同社くみまち推進部長野エリア担当の丸山真吾さん(43)は、販路が広がることで地域の林業が活性化し、それが森林保全につながる―という好循環を生み出したいと説明。ホームセンターにはさまざまな客層が来店することから「普段まきを使わない人も含め、多くの人に地元産の木材や林業に関心を持ってもらいたい」と話す。
 好評だった場合、来年度以降は端材だけでなくまきも販売したり、取扱店を近隣や都心の店舗に拡大したりすることも検討する。公社の古畑耕司理事長は「市内林業の底辺拡大に向けた意義ある取り組み」とし、積極的に協力する考えを示した。
 問い合わせはカインズ塩尻店(電話0263・51・1888)へ。