地域の話題

梓川下流で瀬切れ カジカ全滅の恐れ

川が干上がって瀬切れが起きている梓川の下流

 夏から続いている少雨の影響で、松本市島内の梓川の下流では、川の水が途絶える瀬切れが発生した。長野道の橋付近から数百㍍にわたって川が干上がり、犀川漁業協同組合は「この場所にいたカジカは全滅したのではないか」と懸念している。

 上流部の雨不足で梓川は水量が極端に減っており、長野道の橋の上流部で全ての水が農業用水路の新田堰に流れ込み、そこから約300㍍にわたって川が完全に干上がっている。約1.5㌔下流の奈良井川との合流点付近までは点々とできた水たまりの間をわずかに水が流れているような状態だ。
 河原には浅瀬で弱った魚などをねらうカラスの群れや、キツネの姿も見られた。犀川漁協は「水が減ると下流に避難するウグイなどと違い、瀬切れが起きるとカジカは死んでしまう。カジカ漁に影響が出るのは確実」と、瀬切れによる影響の拡大を懸念している。

連載・特集

もっと見る