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DeNAの牧(松本第一高出)が初の打点王 最多安打のタイトルも獲得

 プロ野球セ・リーグのレギュラーシーズン全日程が4日に終了し、松本第一高校出身で横浜DeNAベイスターズの牧秀悟(25)=中央大出=が、103打点で打撃主要タイトルの打点王を初めて獲得した。県内出身者の打点王は、昭和13(1938)年秋に三冠王に輝いた松本市出身の中島治康=巨人、松本商(現・松商学園高)―早稲田大出=が、4回目の打点王となった17年以来81年ぶりの快挙だ。164安打で最多安打のタイトルも初めて獲得した。

 牧はプロ3年目の今季、全143試合に出場。4番を担い、打点、安打数ともに自己最多をマークした。打点は2位の巨人の岡本和真に10打点の差をつけ、安打数は阪神の中野拓夢と並びタイトルを分け合った。本塁打も自己最多の29本でリーグ3位、打率は2割9分3厘でリーグ4位と好成績を残した。
 3月の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、1次リーグで2本の本塁打を放ち、日本の優勝に貢献。世界の大舞台でも存在感を示した。
 プロ1年目から「打点にこだわっていきたい」と語っていた牧。有言実行で打点王に輝き、球団を通じて「自分の中で1番意識していたタイトルなのですごくうれしいですし更に、最多安打のタイトルを獲得できたこともすごくうれしい」とコメント。周りの支えや応援に感謝した。
 牧秀悟選手の快挙に、母校の松本第一高校の指導者や選手から祝福の声が上がった。野球部の鈴木太翔主将(17)=2年=は「プロ野球は自分を含め球児の憧れで目標。頑張る刺激になる」と目を輝かせた。牧選手が2、3年時にコーチや寮監督として関わった田中健太監督は「どこまでも本人の力。大きく羽ばたいていった」と目を細め「指導陣も選手も、牧選手の活躍に夢と希望をもらっている。これからもたくさんわくわくさせてほしい」とエールを送った。