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ホテルブエナビスタにビール醸造所 宴会場改装 来春出荷へ

 アルピコホテルズは来春、運営するホテルブエナビスタ(松本市本庄1)の地下1階を改装し、クラフトビール醸造所を開設する。運営する6宿泊施設での生ビールの提供に加え、売店や食品スーパー・デリシアで瓶ビールを販売し、新事業を展開していく。

 醸造所は、地下1階の宴会場「ミュートス」(350平方メートル)の一部約100平方メートルを改装する。2日から既に改装工事に取り掛かっている。来年4月上旬に醸造を開始し、初出荷はゴールデンウイークごろを予定する。残る地下1階部分は将来的に、醸造所併設のレストランへの改装も検討する。
 クラフトビールの醸造は、全国的にクラフトビールへの関心が高まっていることに加え、アルコール飲料は、ホテル内のレストランや宴会場で提供でき、ホテル運営などと相乗効果が望めることから着手した。アルピコホールディングス経営企画部新規事業準備室の中島亮さん(46)は「松本周辺のクラフトビールメーカーも、クラフトビールの文化をこの地域で創ろうと歓迎してくれている。ビールで地域を活性化していきたい」と話している。