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技能実習生 介護福祉士に ベトナム出身 ドーさん、グエンさん 南木曽・大桑に勤務 経験を将来母国で

介護福祉士の登録証を手に、さらなるスキルアップへ意欲を見せるドーさん(左)とグエンさん

 大桑村や南木曽町などで福祉施設を運営するサンシャインライフ(本社・大桑村野尻)に技能実習生としてやってきたベトナム出身の2人が、介護福祉士の国家試験に合格した。在留資格を変更でき日本での就労期間の上限がなくなるなど、仕事の幅が広がる。2人は貴重な人材として地域の介護を支えながら、今回の経験を生かしてさらなる研さんを積んでいく。

 2人はドー・ティ・ゴック・ランさん(28)とグエン・ティ・ビックさん(28)。ともに同社の受け入れ1期生として令和元年から働き始め、3年以上介護などの業務に就き、専用の研修も受けたことで受験資格を満たした。この条件の場合に実技試験は免除となり、筆記試験に臨んだ。
 ドーさんは「より幅広い仕事に取り組めるように」、グエンさんは「自分のレベルを上げたい」と受験を決意。試験のため約1年前から勉強を重ねてきた。2人ともベトナムで看護系の大学を卒業しており、日本での仕事も合わせ、これまでの経験全てが合格につながったと振り返る。
 ドーさんはサンシャイン神戸の杜(南木曽町読書)で、グエンさんはサンシャインあてら(野尻)で働いており、経験をいずれは母国で生かしたい考えだ。合格に喜ぶ一方、ケアマネジャーなど「新しい資格に挑戦したい」と口をそろえ、さらなるステップアップに意気込む。