地域の話題

神道祭 秋風誘う 松本・四柱神社

枡形跡広場に展示された舞台

 松本市大手3の四柱神社で1日、秋の例祭「神道祭」が始まった。境内や周辺には出店が並び、多くの参拝客や観光客でにぎわっている。2日は市の重要有形民俗文化財となっている18台の舞台が、近くの大名町通りに勢ぞろいして展示される。3日まで。

 神社脇にある松本城大手門枡形跡広場には、中町一丁目と伊勢町二丁目の舞台が並んだ。午前中に降った雨の影響で展示を見合わせた町会が多く、壮観とはいかなかったが、観光客が各舞台の説明板を読み、盛んに記念撮影をしていた。
 境内は参拝客が列をなし、出店も繁盛していた。神楽殿ではサクソホンカルテットの奉祝コンサートが行われて、軽やかな音色が響き渡った。今年の人形飾りは戦国時代の武将・武田信玄と徳川家康・織田信長連合軍の「三方ケ原の戦い」が描かれている。宮坂信廣宮司は「祭りがいつも通りにできるということは平穏無事である証し」と境内のにぎわいに目を細めていた。
 2日は午後7時から奉祝コンサートがあるほか、8時半から花火が行われる。3日は招魂殿祭や中南信各家祖霊祭が行われる。