地域の話題

松本県ケ丘高100周年 記念式典に1600人

会場を埋め尽くした全員で応援歌を歌う在校生や同窓生

 松本県ケ丘高校は30日、創立100周年記念式典を松本市のまつもと市民芸術館で開いた。大正12(1923)年開校の旧制松本第二中学校を前身とし、三大精神「質実剛健であれ/大道を闊歩せよ/弱音を吐くな」の下、約3万人の卒業生を送り出してきた。同窓生や在校生ら1600人が一堂に会して節目を祝い、母校のさらなる発展を願った。

 望月雄内同窓会長は優れた人材を輩出してきた歴史や、同校の発展に寄与した同窓生たちの「ことのほか強い母校愛」に言及。今後も関係者が「強く結束すれば県陵の未来は揺るぎない存在としてますます発展する」とあいさつした。德永佳代校長は先の大戦や学校火災など幾多の困難に直面した歩みに触れつつ、いつの時代も「熱意と愛情を持って指導した先生方の尽力と、よく応えた生徒たちの精進の積み重ねが歴史と伝統を築いた」と述べた。「卒業してもなお、自ら学び続ける県陵人を育てることが本校の変わらぬ使命だ」とあいさつした。
 記念山行で槍ケ岳に登った同校山岳部や卒業生の紀行作家・シェルパ斉藤さんと会場を中継でつなぎ、全員で校歌と応援歌を歌った。トークイベントでは同窓の映画監督・山崎貴さんが登壇し、後輩たちにエールを送った。式典後は会場を移して祝賀会もあり、県内外、国内外の同窓生が節目を喜び合った。

連載・特集

もっと見る