政治・経済

信大生が観光考える JRと連携 今年も講座

ホームで社員の説明を聞く学生たち

 信州大学とJR東日本長野支社が連携し、地域の観光振興や観光人材育成を目的に開講する「価値創造実践ゼミ」の本年度キックオフイベントが10日、松本駅などで開かれた。JR東日本グループの資源を活用して観光や生活の場としての魅力向上を考える半期の授業で、受講生らが社員の案内で駅構内や駅ビルを見て回った。

 県外から松本駅に到着した観光客の目線に立ち、ホームから出発した。列車の安全運行のための設備や取り組み、通路に貼られたポスターの宣伝効果、グループ会社の売店などを紹介。学生たちは次々と質問して熱心に学んでいた。
 連携授業は4年目となり、「課題解決実践ゼミ」から改称。学部横断型で1年生6人が受講している。他大学の同様の講座とも連携しながら、二次交通や訪日外国人旅行客、情報発信などの着眼点で新たなサービスや商品の提案を目指す。
 工学部1年・中谷友亮さん(18)は「JRのさまざまな取り組みがあるのに、見過ごしていることが多かった。もっと認知されるよう考えていきたい」と話していた。