政治・経済

塩尻市税務課に総務省自治税務局長表彰 先進的な取り組み評価

総務省の特別表彰を受けた塩尻市税務課の皆さん

 塩尻市税務課はこのほど、税務広報・租税教育に関する取り組みが評価され、総務省自治税務局長の特別表彰を受けた。新型コロナウイルス禍を機に、動画や冊子、ボードゲーム作成などデジタル・アナログ両面で工夫を凝らして高齢者、子供、外国人と幅広い市民の納税意識を啓発した。「先進的で全国の模範」として、団体では県内で初の表彰となる。

 市税務課の取り組みは令和3年1月に住民税申告の解説動画を作成・公開したことに始まる。近年、世界で注目される行動経済学「ナッジ理論」の手法を活用し、視覚や感情に訴え行動変革につなげる案内チラシを作り住民税の申告を増加させた。
 今夏には子供向けの人生ボードゲームを作ってイベントを開き、小学6年生から「まちが発展するのに使われるのなら税金をもっと払いたい」「仕組みが分かった」との肯定的な声が聞こえた。
 6日に発表された国内最大規模の政策コンテスト「第18回マニフェスト大賞」の優秀賞とのダブル受賞となった。小松芳祐課長は「前任者を含め、若手職員を中心にした課のチームワークの結晶。今後も自由な発想と市民目線で取り組んでいきたい」と話した。
 総務省自治税務局は毎年、地方税の賦課徴収事務に関し、先進的な取り組みで顕著な功績を上げた個人・団体を、推薦を基に審査・表彰している。団体表彰は、大分市納税課が受賞した令和元年度以来となる。