政治・経済

八十二銀・長野銀 ATMの引き出し相互無料に 10月2日に手数料体系一本化

 6月に経営統合した八十二銀行(長野市)と長野銀行(松本市渚2)は20日、互いのATM(現金自動預払機)から平日に預金を引き出す際の手数料を10月2日から無料にすると発表した。ATMを利用したカード振り込みの手数料体系も統一して利便性を高める。

 これまでは、経営統合先のATMで預金を引き出す時、平日は時間帯によって110円もしくは220円、土日祝日は220円の手数料が設定されていた。10月2日以降は、営業時間中は平日が無料、土日祝日が110円に一本化される。対象は両行が設置するATM。
 経営統合先の口座へ、ATMでカードを使って振り込む場合は従来、他行宛扱いとして自行宛よりも割高な手数料となっていた。10月2日以降は自行宛扱いとなって手数料を引き下げた上で、両行の手数料体系も振込金額が3万円未満は110円、3万円以上が220円に統一される。
 八十二銀の松下正樹頭取は年初の会見で「経営統合後の効果を早期に顧客に還元したい」と述べており、ATM手数料の引き下げや統一は、目に見える形では初めての成果となる。両行は「それぞれが保有するネットワークや情報を共有することで今まで以上の利便性向上に努めていく」としている。