地域の話題

田の原観光センター再開 御嶽山 王滝口7合目 3年ぶり

3年ぶりに営業を開始した田の原観光センターの店内

 登山者の減少で2年間休業していた御嶽山王滝口登山道7合目の田の原観光センター(王滝村)が今月、試験的に営業を再開した。地元の医薬品製造・販売の長野県製薬が新しい指定管理者となり、2階の一部で営業している。

 今季は9日に営業が始まった。パンやペットボトル飲料などのほか、土産物にちょうどいいTシャツや入浴剤、ハンドクリームなどを販売している。16日には、登山者から要望があった御嶽山のバッジの販売も始める。飲食営業はしない。
 担当者は7月29日の王滝頂上―剣ケ峰間を結ぶ尾根筋「八丁ダルミ」の一般開放で登山者が増えていることを念頭に「田の原を盛り上げる話題づくりのため、できる限りのことをやりたい」と話している。
 登山者の減少で経営が厳しいことに加え、施設そのものも老朽化していたため、センターは2年間休業していた。村は田の原の活性化に向けて代替の新施設を6年度に建設、現施設を7年度に取り壊す予定を打ち出したが、登山者の要望を踏まえて新施設での営業が始まるまでの間、現施設の営業再開が決まった。
 営業時間は午前10時~午後4時で、10月末まで無休で営業する。ただし荒天時には休業する場合がある。