病後児保育室25日スタート 日の出保育園の増築棟内に新設

塩尻市は、広丘高出の日の出保育園増築棟内に新設する病後児保育室(愛称・はぐはぐ)の使用を25日に始める。12日までに駐車場の舗装を含む工事はほぼ完了し、18日には地元区や市の関係者が出席する開所式を予定している。子育てしながら働く保護者を支える拠点が整う。
対象は病気の回復期にある生後5カ月~小学3年生で、市民か市内事業所に勤務する人の子供。室長の保育士や看護師の計3人で運用し、市内の小児科と連携協力する。利用定員は4人で、開所は午前8時~午後6時(土・日曜、祝日、盆・年末年始休み)。1時間当たりの利用料金は市民200円、市外の人は325円とする。
増築棟は木造平屋の672平方メートルで、病後児保育室は148平方メートル。日の出保育園の0、1歳児や一時預かり(デイ保育)の保育室も入り、25日には園児たちの使用も始まる。
病気療養中の子供を預かる「病児」と病後児の保育事業は、令和元年度まで市内の病院で担ったが不採算で中止した。病児については、2年度と3年度にまつもと医療センター(松本市村井町南2)と委託契約を結び、4年度は松本市と広域利用の協定を結んで計4施設を利用可能とした。ただ、病後児の専用施設はなかった。
先月末の定例記者会見で病後児保育について説明した百瀬敬市長は「保護者が困った時に救える場が必要だ。安心して子育てできる環境を充実させていく」と語った。