政治・経済

安曇野の新米 上々の出来 コシヒカリ検査始まる

コシヒカリの新米の状態を確かめる検査員たち

 県内有数の米どころの安曇野で7日、県内で最も早くコシヒカリの新米検査が始まった。今年は夏の高温と秋の残暑によって新米が白く濁ったり、割れたりする「高温障害」が心配されたが、初日に検査した336袋(1袋30キロ)は全て最も良い「1等」となり、関係者は胸をなで下ろしていた。

 初日は農家2軒から集荷した新米を検査した。米穀検査員2人が特殊な道具を袋に刺して玄米を少量抜き取ると、被害粒の割合や水分量などを調べた。検査員によると、安曇野は高温だったが新潟県のような渇水はなく、白く濁るなどした被害粒は見られたものの例年と比べて多くはなかった。
 JAあづみは今秋、例年並みの21万3000俵(1万2780トン)の集荷を予定している。新米検査はコシヒカリの収穫が最盛期を迎える今月中旬にピークを迎え10月中旬まで作業が続く。JAあづみの千國茂組合長は「ここまでの気象条件(高温)は経験したことがない」としつつ、検査結果を聞くと「今のところまずまずで安心した」と少し表情をほころばせた。

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