古民家改修 交流の機会に 開田高原 築100年「山下しんや」で 来月イベント

木曽町開田高原西野の築100年の古民家を舞台に10月、改修作業をしながら参加者と地域住民がふれ合うイベントが開かれる。人口減少に伴って増加する町内の空き家・古民家を有効活用して交流人口を増やそうと、県や町、町地域おこし協力隊などが関わって、地域づくりや家の改修に興味がある人を呼び込む。
イベントは6~8日の前半と13~15日の後半があり、古民家の内装の改修と、庭にあった池の復活の2本柱で進める。会場では地元事業者による飲食物の提供、日本画家のライブパフォーマンス(14日)も予定している。見学は自由にできる。
会場となる古民家は、木造2階建て延べ約270平方㍍で、県宝山下家住宅の斜め向かいにある。「山下しんや」として知られ、木曽馬で財をなした大馬主・山下家の別宅として使われていたという。ここ20年ほど空き家になっていたが、現在は東京都大田区から移住してきた元公務員の町地域おこし協力隊・寺内健さん(52)と妻の美加さん(49)が住んでいる。
イベントに向けて、町地域おこし協力隊がこのほど、古民家の内装デザインを考える講座を開いた。14人が改修時に古さを演出するための照明や木材など素材の生かし方を学んだ後、参加者同士で改装アイデアを出し合った。主催者の1人で、家主の寺内さんは「明治期に建てられた当初の面影が残るようにしたい。改修を通じて関係者が増えていく場所になれば」と話している。
イベントの詳細は、町地域おこし協力隊・八山悠太さん(電話080・2672・2130)へ。