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特別展・山崎貴の世界 会場に山田洋次監督来訪 山崎さんと映画製作への思い語り合う

作品を鑑賞する山田監督(右)と、山崎監督

 「男はつらいよ」シリーズなどで知られる映画監督の山田洋次さん(91)が3日、松本市美術館を訪れ、地元出身の山崎貴監督(59)の仕事を紹介する特別展「映画監督 山崎貴の世界」を鑑賞した。山崎監督が自ら会場を案内し、映画製作の過程や作品に懸ける思いなどを語った。

 山崎監督が、山田監督の作品「キネマの神様」でVFX(視覚効果)を監修するなど、両監督には10年以上にわたる交流がある。山田監督は展示された撮影用のミニチュアやデザイン画など一つ一つの前で足を止めて熱心に質問していた。
 鑑賞後に報道陣の取材に応じた山田監督は「自分では想像もできないような豊かで奔放なイメージを持っている」と山崎監督作品の魅力を語り、山崎監督は「三丁目の夕日を作った時などは、(山田監督作品が持つ)温かさを吸収したいと何度も鑑賞した。直接お話を聞くことができ、幸せな時間になった」と笑顔を見せていた。
 山田監督は松本の印象について「青春時代から憧れの地だった。この年になっても、その気持ちは変わらない」と話していた。