政治・経済

麻績村農業委「雑草イネ」対策学ぶ 米の品質維持へ

雑草イネ被害について実物を確認しながら学ぶ農業委員たち

 麻績村農業委員会(塚原茂樹会長)はこのほど、食用米に混入して品質低下を招く野生化した赤米「雑草イネ」の勉強会を開いた。村内の田んぼに生える実物を確認。旺盛な繁殖力で米農家を悩ませる雑草イネ対策への理解を深めた。

 委員や村職員ら10人が参加し、県松本農業農村支援センター(松本市島立)の技師・髙橋朋也さんが案内した。
 近年、雑草イネが確認される下井堀と矢倉の田んぼで実物を慎重に抜き取ってチェックした。松本市並柳1のドローン総合サービス業・サニーバード(田中康司社長)が協力し、上空から雑草イネの見分けが付くかもテストした。
 雑草イネはこの時期、収穫間近の食用米に比べ稲穂の垂れ具合が浅く見分けるのは容易だ。ただ、雑草イネは実が落ちやすく、翌春に発芽することもあるため根絶が難しくなる。
 コシヒカリなどに0・1%以上混入すると検査等級が落ち、5%の混入で品種銘柄表示ができなくなるとされる。髙橋さんは「雑草イネは出穂が早い。いかに早く発見して対策するかが大切」と注意喚起した。塚原会長は「高品質の米を出荷するため、問題への委員の理解がより深まれば」と願った。

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