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8月の松本、ほぼ毎日真夏日 記録的な高温・少雨に

お盆を過ぎても厳しい暑さが収まらず、連日強い日差しが夕方まで照り続けた(8月29日、松本駅前)

 気象庁によると、8月の松本(松本市沢村)の月平均気温は27・3度と平年を2・2度も上回り、明治31(1898)年の統計開始以降、過去125年で最も暑かった。最高気温が30度以上となったのは30日間で、うち35度以上の猛暑日は平年の3・5日間を大きく上回る10日間もあり、今夏の記録的な暑さを裏付けた。一方、8月の降水量は61・5ミリと平年の6割にとどまった。

 最高気温は、松本は18日の36・6度が最も高かった。安曇野市穂高は5日に37・1度を記録し、木曽町福島は12日に観測史上最高の36・1度だった。
 長野地方気象台によると、8月は高気圧に覆われて晴れた日が多く、暖かい空気に覆われやすかった。松本など県内30の観測地点のうち、20地点で月平均気温が統計開始以来最高を記録した。
 松本の日照時間は240・9時間で、平年(202・9時間)を大きく上回った。
 気温上昇と湿った空気などの影響により各地で局地的豪雨に見舞われたが、松本で降水量を観測した日は9日間しかなかった。下旬は2・5ミリと平年のわずか5%だった。
 松本広域消防局によると例年は涼しくなり始めるお盆以降も厳しい残暑が続いたため、熱中症とみられる搬送は8月に急増し、前年同月比61人増の93人となった。