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山スキー好き集う乗鞍岳でごみ拾い 塩尻のスキーチーム大門 9月3日参加呼び掛け

「乗鞍の雪渓でごみ拾いをしよう」とボランティア活動参加を呼び掛ける小野代表

 塩尻市を中心にしたアマチュアスキー選手でつくる「スキーチーム大門」は9月3日、松本市安曇の乗鞍岳の雪渓周辺で、ごみ拾いの奉仕活動を計画している。地元の山の愛好者として、入山するスキーヤーが放置するごみ問題を見過ごさず、自然環境を保全する。「志ある人は一緒に活動してほしい」と、奉仕活動への参加を呼び掛けている。

 乗鞍岳の長野県側・東斜面の標高2700メートル付近にある残雪地は、夏でも山スキーができる場所として知られる。ただ近年、スキーヤーの増加とともにごみも増えているという。
 練習で訪れるチーム大門はこれまでも自主的にごみを拾い集め、瓶や空き缶、飲食物の包装のほか、スキー用具の破片も見られた。指定トイレ以外での用便もあり、一帯で姿が見られる国の特別天然記念物・ライチョウの生態系に及ぼす影響も懸念される。
 意識啓発を兼ねてより大勢に訴えかけ協力を得る必要があると考えた。今回の奉仕活動は環境省や林野庁中信森林管理署に届け出て許可を得た。チーム代表の小野眞次郎さん(53)=塩尻市大門三番町=は「モラルのない人が増えている」と嘆き、「今回限りではなく、できれば今後も活動を続けていきたい」と話す。
 当日は雪渓近くのバス停に午前9時に集合し、10時~午後3時に作業する。チームが土のう用の袋を用意する。収集ごみは、下山後に各自治体の指示に従い処分する。参加対象は、スキー、スノーボード、山岳の愛好者で、自力で現場に到達し下山できる人。雨がっぱや登山靴など登山ができる服装とする。問い合わせは小野代表(電話090・3143・8943)へ。

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