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塩尻子ども劇場発足40年 9月3日に人形劇上演

特別例会への来場を呼び掛ける、塩尻子ども劇場のメンバー

 塩尻市で活動する会員制の文化団体「塩尻子ども劇場」は今年、発足40周年を迎えた。優れた舞台芸術の鑑賞と、遊び・体験の活動を二本柱に据え、子どもたちの豊かな感性と自主性・創造性を育んできた。9月3日午後2時から大門七番町のレザンホールで、特別例会として、アニメでも人気の「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の人形劇を上演し、節目を祝う。

 「子ども劇場」の活動は昭和41(1966)年に福岡で始まり、全国に広まった。塩尻では有志の呼び掛けで58年11月に発足。最盛期には約1200人の会員がいたが、現在は市内や近隣の約50人が入会している。
 1人月1000円の会費で運営しており、年3回音楽や芸能、舞台劇、人形劇のプロ集団を招き、良質な生の舞台を鑑賞している。近年は新型コロナウイルス禍の中で、貴重な舞台鑑賞の機会を失わないよう細心の注意を払って運営を続けた。鑑賞例会のない月は、デイキャンプやクリスマス会といった活動に取り組んでいる。
 運営委員長の横山裕美さん(60)=塩尻市宗賀=は「大人も子どもも豊かに育ち合えるのが魅力」と話す。発足当初からのメンバーの二木利恵子さん(71)=松本市野溝西=は「いろいろな方がバトンをつなぎ、ここまで来られた」と感謝する。
 特別例会は人形劇団ひとみ座が上演する。会員以外も鑑賞でき、定員370人。自由席で前売り券2500円、当日券2800円。レザンホールと中島書店(広丘高出)で扱う。
 問い合わせは横山さん(電話090・7200・0185)へ。

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