政治・経済

国保体力測定受けて! 利用低迷で松本市が呼び掛け

国保体力測定をPRする新たなチラシ

 松本市が、市民の運動のきっかけづくりとして令和元年度に始めた「国保体力測定」の利用者が伸び悩んでいる。市が委託するスポーツクラブで身長や体重、血圧、握力、体組成などを測定して健康状態を把握できる取り組みだが、新型コロナウイルスの影響もあってか、年間利用者は数人から多くても30人台と低迷している。市はPRチラシを新たに作成し、利用を呼び掛けている。

 国保体力測定は、約4万4000人いる国保加入者が体力測定と、健康づくりに関する4回のレッスンを無料で受けられる。年間の利用者は初年度の令和元年度が18人、2年度が2人、3年度が19人、4年度は野外活動もあり34人だった。本年度は乗鞍高原へのガイドツアーに5人が参加した。
 国保加入者の多くは高齢者で、市保険課は「測定で自分の健康状態を把握し、必要な運動をすることで生活習慣病を予防してほしい」として、測定への参加を呼び掛ける。連携しているスポーツクラブ5施設の名称や電話番号などを記載したチラシを市役所保険課の窓口に置き、市内各所の地域づくりセンターにも配布を予定しPRに努める。
 国保加入者以外も500円の参加費で測定を受けられる。保険課は「若い世代にも測定してもらい、運動をする習慣をつけてほしい」と話している。問い合わせは同課(電話0263・34・3203)へ。