政治・経済

朝日村図書館が開館100周年 人気本決める企画も

投票箱が置かれたコーナー。好きなシリーズ作品に自由に投票できる

 大正12(1923)年に県公認の公立図書館となった朝日村図書館が、今年開館100周年を迎えた。県内の公立図書館の中でも歴史が古く、長い間地域住民に親しまれてきた。周年に合わせ、来館者の投票で人気本を決める企画(9月28日まで)を開催中だ。普段は非公開の大正・昭和時代の古い本も特別展示している。

 「みんなの大好きな本決定戦」と題した投票企画は、過去10年で貸し出しの多い『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』『おしりたんてい』といった人気シリーズ作品15種から、好みの作品に投票できる。ペットボトルキャップ1個が1票で、持参したものや館内に用意されたキャップで何回でも参加できる。
 投票箱は館スタッフの菊地照恵さんが画用紙で手作り。票の集まり具合を見て楽しめるよう透明の窓も付けた。親子で投票する人も多く、菊地さんは「楽しみながら本や館の歩みに親しんでほしい」と願う。11月の村文化祭で結果発表する。
 館年表によると、青年会を中心に開設の機運が高まり、大正11年に開館、同12年に県公認となった。昭和6(1931)年には農村の図書館としては全国で初めて国から表彰を受けた。
 開館は午前9時~午後5時。