夏のゲレンデで青空マルシェ 野麦峠スキー場で初のイベント

松本市奈川の野麦峠スキー場で20日、屋外イベント「ながわ青空マルシェ&マーケット」が初めて開かれた。人口減少が著しい奈川地区で持続可能な地域づくりを目指す住民有志が、スキー場の夏場の活用策として企画。雪のないゲレンデに多彩な約20ブースが並んだ。氷彫の体験もあり、家族連れなど多くの人でにぎわった。
地元産の新鮮な野菜や花、手作りアクセサリー、占い、骨盤調整体操などの出店があった。奈川中学校の生徒は、総合的な学習の時間に開発したチュロスを初めて販売。そば粉を作る過程ではじかれる「さな粉」を活用した商品で、シナモンシュガーや黒蜜きなこなどで味付けした。食感とそば粉の味が好評で、2年の生徒は「思っていた以上に売れてうれしい」と笑顔だった。
住民有志でつくる実行委員会の竹田原優子代表は「コロナの影響で近年は地区の催しが少なかった。マルシェを開催でき、多くの人が訪れてくれてうれしい」と話していた。