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明科で安曇野薪能 8年ぶり野外舞台で幽玄の世界

明科で8年ぶりに開かれた薪能

 安曇野の晩夏を彩る「第32回信州安曇野薪能」(実行委員会主催)が19日、安曇野市の明科龍門渕公園で開かれた。会場となる同公園多目的広場が工事で使えなかったり、新型コロナウイルス禍で催し自体が開けなかったりしたため、8年ぶりに屋外で薪をたく本来の姿に戻った。多くの鑑賞者が幽玄の世界を堪能した。

 激しい雨のため、約2時間近く遅れて開演となった。能や狂言などがあり、源氏物語を題材とした主演目の能「半蔀」ではシテ方観世流の能楽師・青木道喜さんが光源氏の恋人の幽霊役を演じた。
 龍門渕公園での薪能は平成27(2015)年8月でいったん途絶え、翌年度からは豊科公民館ホールに場所を移して能楽鑑賞会として続いてきた。令和2年度に龍門渕公園多目的広場が使えるようになったが、近年は新型コロナウイルスで延期や中止、屋内開催となっていた。
 薪能の前には能楽を学ぶ小中学生による発表会もあった。

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