教育・子育て

エクセラン高の岡江琉莉さん 高校生国際美術展で2年連続の知事賞

2年連続で県知事賞を受けた岡江さん(右写真)と受賞作品の水彩画「私たちの集合体」

 エクセラン高校(松本市)の美術科3年生・岡江琉莉さん(17)の水彩画が、東京都港区の国立新美術館で開かれている全国規模の公募展「第24回高校生国際美術展」(NPO法人世界芸術文化振興協会主催)の美術の部で、上位賞となる長野県知事賞を受けた。2年連続の快挙で、作品には絵と自分が一体となって生き続ける思いが込められている。

 美術の部には1312点の応募があり、1次、2次審査を経て選ばれた。知事賞は、プリンス・オブ・ウエールズ・ファウンデーション賞、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞に次ぐ。
 受賞作品「私たちの集合体」は50号で、たくましく枝を張った太い幹の古木に、岡江さん自身が木の一部として描かれている。「空想の絵を描いたのは初めて」で3月から2カ月半かけて制作した。
 高校から本格的に絵を学び「やっと夢中になれるものが見つかった。今は絵と関わり続ける将来しか想像できない」といい、絵と自分が不可分な存在として成長し続けた未来を象徴して描いた。モノトーンの画面には一抹の不安感もにじみでている。
 岡江さんは「思いを込めて、それが人にしっかり伝わるように意識した。絵を描くことで勇気を持てるようにもなった」と話し、受賞を喜んでいる。美術展は20日まで開かれている。