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松本駅のお城口広場に バス乗り場を増設へ

松本駅お城口のロータリー。来年4月からバス乗り場を増やす方向で関係者と協議を進める

 松本市は18日、JR松本駅お城口広場のバス乗り場を増設し、近くの松本バスターミナルで発着する5路線1系統の乗り場を来年4月から駅前に移す考えを市議会建設環境委員協議会に示した。将来的には駅前の自家用車駐車場を周辺に移設し、公共交通のスペースをさらに拡充する方向で検討を進める。 

 駅前に乗り場が移る路線は、信大横田循環線、横田信大循環線、新浅間線、美ケ原温泉線、アルプス公園線、並柳団地線(系統1)。発着便数の割合はこれまでバスターミナル65%に対し駅前は35%だったが、来年4月から駅前が79%と大半を占めるようになる。
 市は街のにぎわい創出のため電車、バス、自転車の相互乗り換えを円滑にする方針で、アルピコ交通、JR東日本長野支社と交通ターミナル機能強化に向けた協議をしている。駅前にある21台収容の駐車場は「公共交通(のスペース)にシフトさせたい」(交通ネットワーク課)とし、移転先探しのため駅周辺に土地を所有するJRと協議する考えだ。ただ実現に時間がかかるため、当面の対応としてロータリー内のバス乗り場増設を決めた。
 議員からは「駐車場の利用は多い。慎重に合意形成を」「段階的な整備で施策がぶれないようにしてほしい」との意見が出ていた。市は駅ビルの大規模改修、バスターミナルがあるアルピコプラザビルの再開発を見据えた長期的な再整備ビジョンを、国民スポーツ大会が県内で開催される令和10年ころまでに示したいとしている。

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