リンゴ産地の安曇野 「サンつがる」の出荷始まる

リンゴ産地の安曇野で17日、主力品種の一つ・サンつがるの出荷が始まった。安曇野市三郷温のJAあづみ中央果実選果所には農家から約2000ケース(1ケース10キロ)分のリンゴが持ち込まれ、四つの等級に分けて箱詰めされた。県内のほか、関東や関西、中京方面に出荷され、早ければ19日にも店頭に並ぶ。
同JAのサンつがるは県内最多の出荷量を誇る。出荷は9月10日ころまで続く予定。今年は、春先の凍霜害や高温、ひょう害の影響で昨年より3割ほど少ない約10万ケースの出荷が見込まれている。
同JAによると、着色の遅れが心配されたものの、このところの昼夜の寒暖差で赤く色付き、"夏リンゴ"らしいさっぱりとした味わいに仕上がった。同JAりんご部会長の西牧幸則さんは「つがるに限らず障害の多い年だが、何とか収穫までたどり着いた。手塩に掛けたリンゴを食べてほしい」と語る。
選果所では、選果員17人が傷や病害虫の有無を一つ一つ確認しながらベルトコンベヤーに載せた。センサーやカメラが果実の糖度や大きさ、色付き、葉緑素の抜け具合を自動で判定し▽特秀▽秀▽優▽良―の4等級に分けて箱詰めされた。