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高校生 医療の仕事学ぶ 木曽病院の体験会に42人

コンニャクや鶏肉を使い、電気メスの使い方を学ぶ高校生

 高校生に医療の仕事を知ってもらおうと、木曽町福島の県立木曽病院が17日、医療現場の体験会を開いた。中南信の生徒42人が参加し、患者の命と向き合う医療現場の仕事に触れた。

 体験した仕事は診療放射線技師や理学療法士、言語聴覚士、医療事務など12職種。看護師の入院患者への接し方を見学したり、医療スタッフの手ほどきを受けながらさまざまな業務を体験し、将来の職業選択の参考にした。
 臨床工学技士は、医療機器を扱う専門職。患者の呼吸を代行するための人工呼吸器の操作を教わり、人工透析の仕組みも勉強した。スタッフは「機械だけでなく患者さんとの関わりをつくることのできる職場」と説明していた。
 松本市の松本県ケ丘高2年で、医療系の職業に関心を持っているという浜田恭吾さん(17)は「いろいろな機器があり興味深かった。勉強になったと同時に、スタッフの皆さんが気さくで楽しかった」と話した。
 将来の地域医療を支える人材育成を目的に平成30(2018)年に始まり、新型コロナウイルス禍の中断を挟んで4回目の開催だった。