先祖の霊迎える伝統の炎 塩尻・北小野で迎え盆行事「どんぶりや」

塩尻市北小野で13日夜、迎え盆の伝統行事「どんぶりや」が行われた。縄の先に付けた麦わらの束に点火し、豪快に振り回して先祖の霊を迎えた。
上田区は区内の運動広場で実施した納涼祭りの中で行った。日没後に近くの農道に移り、まず大人が「どんぶりやー」との掛け声で回して手本を見せた。怖がっていた子供たちも大人に手伝ってもらいながら火を付け、ゆっくり回すと、赤々とした炎の輪ができ、田んぼや見守っていた人々の姿が闇に照らし出された。熱風も迫力があり「すごいね」との声が上がった。
親の帰省で訪れていた横沢琉生君(8)も「やってみたい」と挑戦。「煙たかった」と話しつつ、ほっとした表情を見せた。近年は新型コロナウイルスの影響で中止が続いていたが、同区子ども会育成会の会長・小野正守さん(78)は「4年ぶりにできた」と喜んでいた。