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お盆休み 再会に笑顔 帰省ラッシュ始まる

久しぶりの再会を喜ぶ家族。松本駅改札前は出迎えの人たちでにぎわった

 お盆休みを故郷や行楽地で過ごす人たちの帰省ラッシュが11日、始まった。首都圏や中京圏から松本・木曽地方に来る鉄道や高速バスは朝から混雑し、JR松本駅は大きな荷物を抱えた帰省客が行き交い、外国人観光客も目立った。新型コロナウイルスの5類引き下げに伴い、昨夏よりも人出が多く、出迎えた家族らとの再会を喜ぶ姿が見られた。

 新宿や名古屋からの特急列車が到着すると、旅行かばんと土産袋を持った親子、登山ザックを背負った人たちが次々に姿を見せた。松本市内の祖父母の家で過ごすため、都内から両親と弟と訪れた大和鈴ちゃん(6)は「プールで遊んだり、ばあばとお買い物したりしたい」と楽しみにしていた。出迎えた祖母(67)は「台風による天候が心配だけれど、花火やスイカを用意して心待ちにしていた」と喜んだ。
 JR東日本によると、お盆中(10~17日)、特急あずさを含む中央東線の特急の予約状況は昨年比74%増、コロナ禍前の平成30(2018)年比17%増で、上りのピークは15日と見込む。アルピコ交通が運行する高速バスの新宿発松本着便は11日、最終便以外はほぼ満席となり、4便で2号車を増発した。
 日本道路交通情報センターによると11日、県内の長野道、中央道は上り、下りともに目立った渋滞はなかった。Uターンのピークとみられる13日は、中央道上りのみどり湖PA付近を先頭に最大15キロほどの渋滞を予測している。