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木の恵みたっぷり体感 塩尻で木育フェス

木のおもちゃで夢中になって遊ぶ小さな子供たち

 木に親しみ豊かな心を育む催し「木育フェスティバル」(実行委員会主催)が11日、塩尻市の市民交流センター・えんぱーくなどで始まった。令和元年以来4年ぶり10回目の開催で、木工体験や森林に関する展示など木の恵みを感じる約30の企画が来場者を楽しませている。12日まで。

 開会セレモニーでは、長さ15センチ、幅3センチ、厚み1センチのヒノキ材の積み木1000個以上を縦横に積み上げて崩す企画が盛り上がった。参加した子供が積み木を一つ取り除くと、軽快に音が流れるさまに大人も子供も見入った。
 150種類ある木のおもちゃで自由に遊べるほか、アクセサリーや箸の制作体験、かんなの削りくずのプールなどがあり、地場産業の木曽漆器を販売している。松くい虫被害など森林環境について考える展示もある。男児2人を連れた塩尻出身の中根杏捺さん(29)=さいたま市=は「木の良い香りがする。子供を安心して遊ばせられる」と話した。
 催しは午前10時~午後4時。12日午後5時~6時半にはえんぱーくで10回記念の木育トークセッションがあり、木育の先駆者の島根大学の山下晃功名誉教授や東京おもちゃ美術館の多田千尋館長が語る。