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風水害を想定、連携確認 塩尻消防署で2小隊が救助訓練

土砂に埋もれた人を救助する訓練をする参加者

 県内の消防局や消防本部でつくる「県土砂・風水害機動支援部隊」の二つの小隊の連携訓練がこのほど、救助用重機が配備されている塩尻市広丘高出の塩尻消防署で行われた。隊員約30人が、県内外での救助活動に備えて連携を確認した。

 重機の運用や搬送を担う松本広域消防局の特殊装備小隊と、上田地域広域連合消防本部の救助小隊が参加した。土砂に埋もれた人を救助する訓練では、障害となっている木を救助活動用のチェーンソーで切り、バックホーで取り除いた。要救助者を遮蔽板で守りながら、慎重に木を切断した。
 松本広域消防局の小隊とほかの消防本部の小隊との連携訓練は令和2年秋以来となる。塩尻消防署の上原康二署長は最近の秋田県での豪雨災害などを挙げ、「いつどこで大きな災害が起こるか分からない。日ごろから小隊同士の連携を深めていきたい」と話していた。