平田駅のパークアンドライド 33台分増設 混雑緩和へ

松本市は月内に、JR平田駅に隣接する市営パークアンドライド駐車場の収容台数を142台から175台に増やす。南部方面の通勤者の乗り換え需要に応えるため、設備更新に合わせて区画線を引き直し、このほど172台分が使えるようになった。利用率が8~9割と高く、時には満車となる混雑が緩和されるか注目される。
全面的な舗装の打ち替えに合わせ、空きスペースを有効活用して新たに33台分を確保した。昨秋からキャッシュレス決済が可能になり、4月からは空き台数を即時に市のホームページで確認できるようになった。交通ネットワーク課は「より利用しやすくなり、乗り換えが進むのではないか」と期待する。
駅やバス停付近にある7カ所の市営パークアンドライド駐車場のうち唯一JR駅に隣接する平田は利用率が突出し、コロナ禍前は90%を超えていた。令和2年は74%に落ち込んだが、今年4月は88・4%(前年同月比6・3ポイント増)、5月は80・4%(同5・3ポイント増)とコロナ明けとともに回復傾向にある。
市は街中の渋滞緩和や脱炭素化に向けてパークアンドライド駐車場を増設する方針だ。平田については拡張を検討中だが、周辺には優良農地が広がり用地交渉が必要になる。同課は「リモートワークも増えてきている。利用率の推移を見ながら拡張については別途考えたい」としている。