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棚田を彩る七夕飾り 四賀・保福寺町

保福寺地区の棚田に並べられた七夕飾り

 松本市の四賀地区にある保福寺町の棚田に6日、七夕飾り30本が飾られた。四賀地区の住民や松本大学の学生が協力して、地元で伐採した竹に子供たちの願いが書かれた短冊を付け、あぜに立てた。青々とした稲を背景にした彩り豊かな七夕飾りを、学生らが「SNS映えしそう」と話しながら写真を撮っていた。11日まで飾られる。

 「勉強ができるようになりたい」「四賀の里がにぎやかになりますように」などの地元の子供たちの願いごとが書かれた短冊約800枚を飾り付けた。山間にある棚田にずらりと七夕飾りが並ぶ光景に、松本大学4年の小林莉奈さん(22)は「松本の市街地とは全然違う風景でとてもきれい」と話していた。
 休耕田が増えだした一帯の再生プロジェクトとして昨年、飾り付けを始めた。地元住民や学生らが田植えや稲刈りなどをして、休耕田を復活させている。地域の七夕行事としてササ飾りを並べる風習があり、棚田を所有する佐々木清夫さん(83)は「昔の懐かしい風景がよみがえってうれしい」と話していた。