スポーツ

鉢盛山登山マラソンに283人 標高差最大1667メートル 朝日

朝日を浴びて力強くスタートする参加者たち

 朝日村のシンボルの鉢盛山を目指す「第5回鉢盛山登山マラソン」(村観光協会主催)が6日、村役場を発着点に開かれた。標高2447メートルの山頂で折り返す38キロコースなど3コースに県内外から16~75歳の計283人がエントリーし、健脚を競った。

 38キロは標高差1667メートルの過酷な道のり。急坂の登山道に加え厳しい暑さとの闘いもあり、176人が力を振り絞って走破を目指した。初参加した群馬県の小学校教諭・牛田美樹さん(43)は、3時間31分34秒で同コース男子1位に輝き「登りと日差しを浴びながらの最後のロード6キロがきつかった。山頂に近づくにつれ空気が薄くなり、気温が下がる様子を肌で感じられた。山頂の景色も良かった」と達成感あふれる表情を見せた。
 登山口で折り返す32キロには55人、林道口まで至る12キロには52人がエントリーした。12キロ男子1位になった松本市の会社員・清水慎也さん(40)は、38キロと32キロで4位に入った経験があり「次回は山頂を目指すコースにまたチャレンジしたい」と話した。最年少参加者の松本美須々ケ丘高校2年・北村花香さん(16)は、伯父の直樹さん(40)と12キロを完走し「前半がきつかったけれど、完走できてうれしい」と笑顔だった。
 ボランティアが運営を支え、給水や体を冷やすシャワーのポイントを用意。沿道では地域住民が声援を送った。初回から携わる塩尻市の大澤昌子さん(55)は「走って登るなんてすごい。最後まで元気に応援したい」と話した。新型コロナウイルス感染症が「5類」に移行したことなどを背景に、県外からの参加者が前年より大幅に増えた。

連載・特集

もっと見る