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塩尻・山形・朝日を自転車で シェアサイクルスタート

シェアサイクルサービスで設置されたサイクルポート(塩尻駅前の塩尻市観光センター)

 塩尻市と山形村、朝日村と各市村の観光協会は1日、電動アシスト付き自転車の24時間貸し出しサービス「シェアサイクル事業」を始める。本年度は11月末までを運用期間とし、6カ所のサイクルポート(自転車の貸し出し返却拠点)を設け、計20台の自転車を配備する。広域観光で連携し、旅行者や住民の利用の普及促進を図る狙いだ。

 松本地方でも活用されている全国的な貸自転車サービス「ハローサイクリング」のシステムを利用する。スマートフォンのアプリで支払い方法などを指定し、会員登録すると利用できる。初日は午前9時に始める。
 ポートは塩尻市のJR塩尻駅前の市観光センター、市民交流センター・えんぱーく、広丘駅西口と、山形村の大型商業施設・アイシティ21(2日から)、村観光協会事務所、朝日村役場に置く。運用状況に応じ今後、最大8カ所まで増設する可能性もある。
 利用料は30分まで130円で、以降15分ごとに100円が加算される。着用が努力義務のヘルメットは貸し出しを検討する。
 3市村でつくる「ぐるっと巡ろう!塩尻・山形・朝日サイクルツーリズム推進協議会」が実施する。事業費は約500万円で、県地域発元気づくり支援金事業を活用する。
 県が進める自転車を活用したサイクルツーリズムに呼応した。塩尻市観光課の古畑比出夫課長は「歩くと20分かかるところを10分で行き、残りの10分で他に立ち寄るなど有効に使ってほしい」と呼び掛ける。マップ作成や周遊ルート構築にも取り組む。