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コロナ禍克服へ活動充実 パソコン学習の高齢者団体IT100 塩尻

月2回の学習会でパソコン操作を学ぶ会員

 高齢者がパソコン操作を学び、生きがいや仲間づくりをする塩尻市の団体「IT100」が組織の再興を目指している。新型コロナウイルス禍で活動縮小を余儀なくされていたが、5月に月2回の学習会を以前の体制に戻し、カラオケ、デジタルカメラの各グループ活動を再開した。再び会員を増やし、活動を充実させようと意気込む。

 同団体は平成12(2000)年に県老人(現シニア)大学で学んでいた市内の学生が中心となって発足した。「パソコンを活用し100歳まで長生きしよう!」を掲げ、大門八番町の塩尻情報プラザを拠点に活動した。
 しかしコロナ禍の令和2~3年は感染防止のため一時休会に。2年7月から学習会の参加人数を減らし、グループ活動を休止・縮小した。この間、会員の高齢化が進む一方で新会員は思うように増やせず、会員数は半減した。
 現在は市内や松本市の60~80代の27人が所属している。学習会は中・上級者向けの第2・4水曜コースと、初心者向けの第1・3木曜コースがあり、文書作成や表計算ソフトの使い方を学んでいる。自主学習の場として月末の金曜午後にも活動を行う。渡部博副会長(84)は「IT100の活動が社会貢献につながっていると自負している。新会員と一緒に成長し、100歳まで長生きができれば」と話す。
 水・木曜コースはいずれも午後1時半~3時半。体験は随時受け付けている。グループ活動のみの参加も可能。月額1000円。問い合わせは渡部さん(電話0263・54・2326)へ。