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「王滝森林鉄道」の手作り模型 国際イベントで展示へ

鉄道模型のイベントで紹介する車両と、操縦席に座る竹渕さん

 松本市寿北6の民間多目的施設・淵庵村は、敷地内で走らせている模型の鉄道車両を、8月18~20日に東京都で開かれるイベント「第22回国際鉄道模型コンベンション」で展示する。運営会社の竹渕豊会長(70)が、かつて木曽地方で活躍した「王滝森林鉄道」の機関車を6分の1のサイズで再現して作った車両だ。

 東京ビッグサイトで開かれる催しで、C4型ディーゼル機関車の先頭部分の模型を展示する。全長約160メートルの線路と、六つの"駅"やトンネルからなる「淵庵村森林鉄道」の運行の様子を、映像や写真、沿線地図を使って紹介する。
 竹渕さんは高校時代に王滝森林鉄道の列車に乗って好きになり、5年前に施設にミニ鉄道を製作。宿泊者を客車に乗せるサービスを提供している。森林鉄道の保存や復元に取り組む王滝森林鉄道の会の会員にもなっている。
 鉄道模型の愛好者や企業が出展する大規模な催しに参加することが夢だったという。「松本に来て手作りの車両に乗ってもらい、木曽の森林鉄道に関心を持っていただけるような展示にしたい」と意気込んでいる。