地域の話題

みこし巡行 にぎやかに 木曽町 水無神社例大祭始まる

みこしや屋台がにぎやかに町を練る例大祭

 木曽町福島の水無神社例大祭が22日、2日間の日程で始まった。白木のみこしや屋台などが行列となって巡行し、地元は活気に包まれた。みこしを縦横に激しく転がす「みこしまくり」は23日午後5時50分ころから始まる。

 祭りの由来は、山仕事に携わる「惣助」「幸助」兄弟が、戦火から守ろうとご神体をみこしに収めて飛騨から木曽へ運んだとされる故事にある。炎天下の中、「枠持ち」と呼ばれる担ぎ手たちが約400㌔のみこしを担ぎ「そうすけ、こうすけ」の勇ましいかけ声と共に町中を練った。子供たちが引き、おはやしを奏でる屋台も一緒に盛り上げた。
 乳児の健康を願いみこしの下をくぐる「心願」も練った先々で行われた。4カ月の沢井想空ちゃんも、みこしの練り歩きを取り仕切る「精進」に抱えられてくぐった。父親の智也さん(26)=木曽町=は「子供が誕生したら心願をどうか―と親戚から勧めてもらった。健康に育ってくれれば」と願っていた。