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こまくさ道路の蟻ケ崎高校交差点 北進車線の右折レーン8月稼働 

改良工事が進む蟻ケ崎高校交差点

 松本市は、松本城西側に位置する市道こまくさ道路「蟻ケ崎高校交差点」の改良工事を8月上旬に完了させる。こまくさ道路を北進してきた車両が松本城方面に右折する専用レーンを新設し、交差点の混雑緩和につなげる。市建設課はお盆の観光シーズン前に工事を完了させたい考えで、周辺の整備を急ピッチで進めている。

 市交通部によると、こまくさ道路を北進する車両は12時間当たりで約5000台あり、このうち約1000台が松本城方面に右折している。現在は専用の右折レーンがないため、交差点を直進する車が右折車によって進めず、慢性的な渋滞が発生している。
 改良工事は平成30(2018)年度に始めた。約5億円をかけてこまくさ道路の道幅を12メートルから15メートルに広げ、広めの歩道も設置する。右折レーンの新設で、交差点を直進する車両がスムーズに進行できるようにする。今秋までに自転車専用レーンも整え、通学する高校生らに配慮する。
 松本城周辺では、一方通行だった松本城南側の内環状北線・外堀大通りが、7月10日に対面通行になった。市は松本城周辺の交通量の実態調査を9月ごろに行う。臥雲義尚市長は「交通アクセスの向上は市の大きな課題。交通の流れが変わった影響を調べ、今後、取るべき手立てを考えていく」と話している。