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そば打ち甲子園 塩尻志学館の生徒5人が初出場 信州そばアカデミー協力

 塩尻志学館高校の1~3年生5人が、8月2日に東京都港区で開かれる第13回全国高校生そば打ち選手権大会(通称・そば打ち甲子園)に出場する。選手たちは「制限時間内に打ち切ること」を目標に掲げ、練習に励んでいる。「そば切り発祥の地」とされる塩尻市から初の挑戦となる。

 メンバーは竹下葉月さん(2年)、村山優色さん(同)、小泉大己さん(3年)、二村一慶さん(2年)、北原拓実さん(1年)の5人。
 大会には15都道県の21校が出場する。団体戦(4人一組)はそば粉1キロを使い、40分以内にそばを打つ。水回し、練り、のし、切りといった一連の工程を4分ずつ交代で行うため、いかにチームワークを発揮し、手際よく打てるかが鍵になる。
 5人にはそれぞれ、農業クラブ顧問・宮入清志教諭が声を掛けた。全員そば打ち初心者だが、同市広丘野村のNPO法人・信州そばアカデミーの協力で、4月末から月・水・金曜の放課後と週末に、法人の本部道場で練習を重ねた。主将を務める小泉さんは「完成させずに終わるわけにはいかない。まだ手つきが悪いところがあるので、残り10日でさらに時間短縮を図りたい」と話す。
 同校は昨年度に学校敷地の遊休農地解消のため、ソバの栽培を始めた。地元の伝統食文化を継承しようと、本年度はそば打ち甲子園に挑むことにした。