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長持 中学生の担ぎ手復活 須原・鹿嶋神社 あす例祭

本番へ向け練習を重ねる中学生ら

 大桑村須原の鹿嶋神社例大祭に合わせた恒例の長持行列(実行委員会主催)が21日夜、須原宿周辺で行われる。今年は中学生の「担ぎ手」が新型コロナウイルスの影響から4年ぶりに復活する予定で、子供たちは練習を重ね本番へ意欲を高めている。

 須原地区館が練習会場で、18日夜は中学生約20人や地域住民が参加した。衣類などを入れる箱・長持ちに通した約10㍍のさおを担ぎ、長持唄に合わせて上下に威勢よく揺らした。手に持つつえの振り方や足さばきなど、大人の手本を見てしっかりと動作を確認した。
 大桑中3年・下野要さん(14)は「動き自体は覚えやすいが担ぎながらだと大変」と初めて背負う感覚に肩をさすった。同3年・平田哲さん(14)は「担ぎ手として初参加の行列。楽しんで取り組み盛り上げることができれば」と意気込んだ。
 嫁入り道中を模した行列で、当日は中学生を含む住民約60人が交代しながら2基を担ぐ。髙樋健一郎実行委員長(56)は「若者が加わってくれると活気が違う。見応えのある行列にしたい」と力を込めた。
 午後7時に須原地区館を出発し、2時間ほどかけて須原宿を練る。道中では保存会が地域伝統の盆踊り「須原ばねそ」を披露し花を添える。