遊具と別れ 感謝の装飾 松本・双葉町公民館が撤去を前に
松本市双葉の双葉町公民館の建て替えに伴う埋蔵文化財調査で庭の遊具が撤去されることになり、よく利用していた近くの子供たちが、てるてる坊主や七夕のササを飾り付けたり、最後にみんなで遊びに来たりして、別れを惜しんでいる。14日には南松本保育園(竹内あつ子園長)の年少・年中児38人が訪れて思い切り遊んだ。
高さ5メートルほどのキリンの滑り台の間にジャングルジムが設けられている特徴的な遊具で、みんなのお気に入りだ。園児たちは階段の前に列をつくり、交代で何度も滑った。未満児の頃から遊びに来ている年中の松枝環季ちゃん(5)は「いっぱい遊んだからさみしい」と残念そうだった。ササに飾られた短冊には「ありがとう」「楽しかった」などの言葉が見られた。
遊具は早ければ今月末にも撤去される。公民館の白澤幸男館長は「少なくとも40年ほど前から公民館にあり、地元の子供たちが代々親しんできた。感謝を込めてお別れしたい」と話していた。