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中学生コラボ おやき新商品 安曇野・穂高有明の「儘に」

中学生のアイデアが詰まった「ぴよおやき」。容器のシールも中学生がデザインした

 安曇野市穂高有明のおやき店「儘に」が、市内の中学生と商品開発をしたオリジナルおやきを販売中だ。中学生が地元クリエイターと作る地域情報紙『AZUMO』で同店を取材したことがきっかけで始まったコラボレーションで、中学生の自由な発想が光るおやきとなっている。

 ヒヨコを模した「ぴよおやき」(450円、9月下旬まで)と、一口サイズのおやきを串に刺した「おやき棒」(価格未定、9月下旬~12月下旬)の2種類。ぴよおやきはヒヨコの顔を描いたゆで卵や自家製ベーコンなどを、ターメリックで着色した生地で挟んでいる。おやき棒は、サツマイモやリンゴのキャラメリゼなどがそれぞれ入ったおやきを、2個ずつ串に刺している。
 ローカルフードをテーマにした『AZUMO』第2号(3月刊行)の制作の中で、中学生4人が携わった。「誰がどこでどのように食べる」というシチュエーションを基にアイデアを出し、お土産に喜ばれるかわいらしいぴよおやき、一口サイズで手軽に食べられるおやき棒が誕生した。
 具を包まない、串に刺すという斬新さに、儘にの店主・白澤岳士さん(40)は「固定概念にとらわれない発想で驚かされたけれど、自分もテンションが上がった。お客さんの評判もいい」と笑顔を見せる。アイデアを出した三郷中学校3年の田中志歩さんは「実際に商品になってびっくり。みんなで楽しく食べてほしい」と願う。
 オリジナルおやきの販売日は水、土曜。追加で販売することもあり、店のインスタグラムで発信している。