政治・経済

朝日産カラマツ有効活用 カプセル玩具の第2弾に

カプセル玩具のマシンを村産カラマツで手作りする青木さん(右)と金子さん

 朝日村の朝日美術館は15日、村内の作家が制作したオリジナルカプセル玩具の販売を始める。4月に行った第1弾が好評で、第2弾となる。スタートに合わせ、玩具を収納・販売するマシン本体は村産材のカラマツを使って館学芸員が手作りした。館でしか手に入らないオリジナルグッズを楽しめ、森林が豊富でものづくりが盛んな村の魅力発信にも一役買いそうだ。

 「あさひびじゅ わくわくカプセル」と銘打つ。作家たちが数量限定で、ペン立て、一輪挿し、ストラップ、木のブローチ、鳥をモチーフにした羊毛人形など計13種を用意する。村の縄文遺跡出土品で、「とりばっち」「くるっち。」の愛称で親しまれる土偶のグッズもある。第1弾では、段ボールで手作りしたマシンを活用。第2弾は段ボール製と木製のマシンを併用し、1回200円または500円で遊べる。
 木製マシン作りは、5~6月に村クラフト体験館で行われた。第1弾を進める中で、より朝日の特色を生かした企画にできないかと、村内に多くあるカラマツを活用することにした。体験館の指導員・金子裕一さんの手ほどきで、学芸員の青木啓子さんが手作りした。
 高さ約40㌢の箱形で、側面にある木のハンドルを回すと内部の大小の歯車が動き、カプセルが穴に落ちる構造だ。側面の一部にアクリル板を付け、カプセルが出るまでの流れを見て楽しめるよう工夫した。設計を担当した金子さんは「村内作家の依頼で歯車が付いた座繰り機の修理をしたことがあり、それをヒントに考えた。ものづくりにも親しんでもらえたら」と願う。
 なくなり次第終了。問い合わせは朝日美術館(電話0263・99・2359)へ。