教育・子育て

地元高での学び 中学生へ 南木曽町教委が初企画 蘇南生徒 研修体験伝える 進路選択の一助に 

語学研修の様子を伝える山田さん(左)と亀山さん

 南木曽町の蘇南高校が3月に実施したカナダへの語学研修について、参加した生徒が体験を報告する会が12日、南木曽中学校で開かれた。地元の高校の取り組みを中学生たちに知ってもらい、進路選択の一助にしてもらおうと、町教育委員会が初開催した。

 語学研修は8泊10日の日程で、当時2年生の生徒12人がホームステイをしながら語学や文化に学びを深めた。
 報告会には亀山ちひろさん(17)、山田紗妃さん(17)が代表して出席し、中学2、3年生の約70人へ伝えた。語学学校での学びの様子や、食や宗教などカナダで感じた生活の違いなどを話した。亀山さんは「日本を離れ海外の価値観に触れることで自分の視野が広がった」と振り返り、山田さんは「英語があまりしゃべれない分ジェスチャーなどを交えて伝えた。コミュニケーションに自信が持てるようになった」と話した。
 蘇南高では意欲があれば語学の成績は問わず研修に参加でき、参加費の約半額を町が助成していることなども紹介された。南木曽中3年の稲葉寿々子さん(14)は「英語が得意でなくても現地の人と交流できることが印象的だった。海外で学ぶイメージが湧きやすかった」と話していた。

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